【再逮捕】ガーシー容疑者はなぜドバイから追い出されたのか 「約束違反」とUAE当局を激怒させた「1本のYouTube動画」
「暴露系」から「グルメ系」へ方向転換した理由
だが、アラブの王族という後ろ盾があっても、日本当局から現地当局にかかるプレッシャーは相当なもので、東谷容疑者の一味は方向転換を迫られていた。
「3月下旬になって突然、『暴露はやめてグルメ情報を発信していく』などと意味のわからないことを言い始めたのは、まさしくそれが原因です」(同)
実際、4月に入ると、急に大好きな漫画について語るだけの配信をするなど暴露をやめた。やがて配信すら途絶えた。
「現地当局から『これ以上日本を刺激するようなことをしたら、ドバイから追い出す』と締め付けられていました。時期は不明ですが、現地当局との間で、二度と配信を行わないという覚書も交わしていたとも聞いています」(同)
配信による収入は欲しいが、当局を刺激したくはない。苦肉の策として考えられたのが、オンラインサロン「GASYLE(ガシる)」の配信内容を“1対多数”から“1対1”の交流をメインとしたものに変えるという路線変更だった。だが、実行に移される前に送還となってしまった。
約束違反となった動画
5月22日の週にドバイに派遣された警視庁と警察庁の捜査員が、現地の当局者や政界関係者と面会し、東谷容疑者を帰国させるよう要望したことが直接のきっかけとなったと見られているが、「それだけではない」と関係者は続ける。
「ガーシーは5月24日、彼の一味が運営するYouTubeの生配信に3分ほど“ゲスト出演”しています。これが現地当局から“約束違反”と指摘されたのです」(同)
そのYouTubeチャンネルの名称は「バツ2(XX-Batsu2)」。東谷容疑者の動画配信スタッフである「オガシュン」と、知人関係にある美容師「きくりん」からなる二人の“ガーシーの子分”が出演する暴露系チャンネルだ。ちなみに、きくりんはタレント・小倉優子の元夫・菊池勲氏(52)である。
問題となった5月24日配信の動画のタイトルは「【ガーシー登場!!】久しぶりに思いを語る」。
動画はドバイのプールサイドでオガシュンときくりんがくつろいでいるシーンから始まる。最初は二人が視聴者から生で届く質問に答えたりしていたが、2分ほど経過すると「珍しく映していい許可が出ました」と画面はプールへと切り替えられた。映し出されたのは、プールの中でくつろぐ真っ黒に日焼けした東谷容疑者だった。
「えー、急にインスタとかなくなって、『GASYLE』もしていないので、みんなどう思っているやろうと思って、一瞬だけ『バツ2』のチャンネルにお邪魔しました」
こうプールサイドにもたれかかりながら語り始めた東谷容疑者。
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