【再逮捕】ガーシー容疑者はなぜドバイから追い出されたのか 「約束違反」とUAE当局を激怒させた「1本のYouTube動画」
6月24日、証人威迫容疑違反で再逮捕された東谷義和容疑者(51)だが、そもそもなぜドバイから追い出されたのか。「ドバイグループ」と呼ばれる東谷容疑者の関係者によれば、日本からの外圧ばかりでなく、UAE(アラブ首長国連邦)当局との間で交わされていた“約束”を東谷容疑者が破ったことが引き金になったという。両者の間で交わされていた約束とは……。
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アラブの王族とのコネクション
3月中旬に参議院議員を除名され逮捕状が出た段階では、帰国させるのは難しいという見方が大勢だった。配信動画で「一生帰国しない」と宣言した表情には余裕もあった。
理由は、東谷容疑者が所持していたUAEが発行する「ゴールデンビザ」にあった。ドバイグループの関係者はこう語る。
「同国で多額の投資をする実業家や実績のある研究者、優れた芸術家など最長10年の居住ビザが与えられる制度です。暴露系YouTuberに過ぎなかったガーシーがこれを得られたのもひとえに“コネ”。彼はUAEの王族と交流があり、事実上の庇護を受けていたのです」
元朝日新聞記者・伊藤喜之氏の著書「悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味」(講談社+α新書)によれば、王族とのパイプ役となったのは元赤軍派の大谷行雄氏。東谷容疑者は大谷氏の紹介で首長国の一つである「ラスアルハイマ」の王族と知り合い、誕生会に呼ぶなど交流を重ねていた。
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