岸田首相が急にやる気を見せたことで「拉致問題」は解決に進むのか
拉致解散の噂
岸田文雄首相が7月上旬にも、拉致被害者の曽我ひとみさんらと面会する予定であることが報じられた。膠着状態が続く拉致問題に動きがあるのか?
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ここ最近、拉致問題に動きがあるのではないかと噂する声があったのは事実だ。
「岸田首相は5月27日に都内で開かれた拉致問題の早期解決を求める国民大集会で、初めて日朝間のハイレベル協議に言及。その2日後には北朝鮮の外務次官が“会えない理由はない”との談話を発表しました」
と、政治部デスク。
「拉致被害者の早期救出を目指す『救う会』の西岡力会長は自民党青年局での講演で。“(首相の発言から北がリアクションするまでの)間隔があまりにも短い。北朝鮮が本気であることの表れではないか”と指摘しました。そういった点から拉致問題に何らかの動きがあるのではないか、あるいは、それに絡めて解散に打って出るのではないかとの見方があったのは事実です」(同)
過去の政権を意識
「首相自身、会期末を前に“今国会の会期内では衆議院を解散しない”と発言しましたが、それまでは“解散風”が強く吹き、ワイドショーでも結構取り上げられていましたね。さすがに拉致問題で何かを成し遂げるには時間が足りなかったので、“拉致解散”はいささか飛躍があったかと思いますし、長男で政務秘書官を務めていた翔太郎氏の不手際で内閣支持率が下落したことで、そもそも解散を選ぶ可能性は小さくなってきていたとは思いますが」
そんな中で報じられたのが、曾我ひとみさんとの面会だったわけだ。
「首相は過去の政権をかなり意識しており、歴代首相が立ち向かって成し得なかったことをクリアしたいとの思いが強いということです。具体的に、拉致問題解決や憲法改正というテーマに対して意欲的だと聞いています」(同)
拉致問題をめぐっては、2002年9月に小泉純一郎首相が電撃訪朝し、拉致被害者5名の帰国が実現したが、その後、目立った進展がない。
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