広末涼子「夫」の会見を山田美保子さんはどう見たか 「女性のほうは、ああ私が悪かったわ、とは思えない」「二人の謝罪文を見て、怒りが沸いたのかも」
不倫を認めた女優・広末涼子の夫でキャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏が、6月18日、記者会見を開いた。受付から片付けまで自分ひとりで対応し、質問者は壇上でジュン氏の隣に座って“トーク形式”で話を聞くという異例の形式だった。およそ100分に及ぶ会見で語ったのは、広末のことはもちろん、家族のこと、自身の活動と社会的主張、そして妻の不倫相手のシェフ・鳥羽周作氏のこと……。放送作家でコラムニストの山田美保子さんは、この会見をどう見たか。
***
【写真を見る】17歳の広末、プライベートで地下鉄とJRを堂々と利用する様子
山田:この夫婦の問題に他人がとやかく言うことに多くの批判もあります。それを承知で言わせていただくなら、キャンドル・ジュンさんはとにかく、広末さんと別れたくないんだろうな、という思いがすごく伝わる会見だったと思います。
――会見の冒頭、ジュン氏はまず、広末が“良き妻”“最高の母”“素敵な女性”であることを語った。
山田:同時に彼は、自分の活動ができるのも広末さんのおかげだということもちゃんとわかっているのだと思います。広末さんと結婚しなければ、私はキャンドル・ジュンさんを存じ上げなかったかもしれません。東日本大震災の被災地での活動なども、広末さんの夫ということでより知れ渡ったことを、彼はわかっているのだと思います。
――会見を評価する声も少なくない。
山田:ご自身の活動の話なども上手く入れ込んだと思います。質疑応答に入ってからもリポーターさんと対面形式で、ちゃんと聞き手がいたので理路整然と話されていたように聞こえました。ただ、全体的に個人の感情が出ていたように思います。ここまで家族のことを晒す必要があったのか。特に下のお子さんはまだ小さいので、彼らを守りたいという気持ちが強いのでしょうが、かえってこの会見でお子さんたちのことが知れ渡ってしまったなと思います。広末さんのお母さんとの会話であるとか、過去の不倫の話、さらに、彼女が精神的にバランスを欠くことがあるとか……。私たちの世代ですと、彼女の10代、20代の頃のスキャンダルを知っているので、「ああ、変わってなかったのね」と思いますけれど、果たしてそこまで言う必要があったのか。
収束に向かうはずだった
――ジュン氏は、広末に過度なプレッシャーがかかったり、不条理なことに出くわすと、豹変してしまうところがあるとも発言した。
山田:こんな個人的なことを、スラスラと言えるんだろうかと思いました。広末さんが今も不安定な状態であるのならば、彼女がどういう気持ちでこの会見の内容を知ったのかが心配です。もし私が広末さんの立場だったら、この人の元には戻れないかもしれません。彼は元に戻りたいと言ってはいましたが、こんなことをされたら戻れないですよ。約100分間の会見で、彼は言いたいことを全て言ってスッキリしたと思いますが……。
――逆効果だったのだろうか。
山田:広末さんと鳥羽さんが不倫を認めた時点で、このスキャンダルは収束に向かうはずだったと思います。しかし、会見を開いたことにより、かえってほじくり返してしまったように思います。
――実は山田さんは、昨年5月4日に放送されたバラエティ番組「1周回って知らない話」(日本テレビ)で広末と共演している。
[1/2ページ]