「関東最小の村」を引き裂いた14年ぶりの村長選 激しい票の争奪戦で遺恨が
多摩川の源流を擁する山梨県丹波山(たばやま)村には、かつて日本一を誇った施設がある。かつて、と書いたのは1990年に話題作りのため、ふるさと創生事業で「日本一長い滑り台」を建設したものの、すぐに他の自治体に抜かれてしまったからだ。あれから30年余り、村は人口が減り続け、当時の半分、約530人にまで落ち込んでいる。離島を除くと「関東で一番小さな村」と呼ばれているゆえんだ。
そんな丹波山村で村長選挙が行われたのは今月4日のこと。前回の村長選から14年ぶり、平成から数えても3回目である。...