邪馬台国“九州説”論者も冷ややかな「吉野ヶ里遺跡」調査 「あの規模の石棺はざらにある」
“九州説”論者も「卑弥呼の墓だとは考えていない」
ところが、“ミスター吉野ヶ里”とも称される佐賀女子短期大学名誉教授の高島忠平氏も、“九州説”論者としてこう述べる。
「もちろん期待する気持ちもありますが、私はこれが卑弥呼の墓だとは考えていません。考古学というのは、一寸下は闇。少しずつでも、いろいろなことがわかってくればいい。邪馬台国は、くわの一振りで出てくるものじゃありませんから。調査にあたっては冷静であるべきで、いろいろ推理をして発掘するのは大事ですが、行き過ぎちゃうのはよくないと思います」
あくまで冷ややかに、報道とは距離を置くのだ。
ご熱心に報じていたテレビ朝日に見解を問うと、
「特にお答えすることはありません」
橋本所長が改めて言う。
「メディアがなんでも邪馬台国とからめてしまうと、ハードルが上がり過ぎて、何も出なかったときに世間からは“ほら失敗だ”と見られてしまう。それが残念ですね」
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