邪馬台国“九州説”論者も冷ややかな「吉野ヶ里遺跡」調査 「あの規模の石棺はざらにある」
女王・卑弥呼が治めたとされる、かのクニがどこにあったかをめぐる邪馬台国論争。昨今始まった吉野ヶ里遺跡での調査について、メディアはこの論争と結び付け、あたかも歴史的発見だとばかり、大々的に報じるのだが――。
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「これほど調査開始前から“邪馬台国に関係するものが出るかも”と喧伝されている事例は知りませんね」
とは、奈良県桜井市にある市立埋蔵文化財センターの橋本輝彦所長である。
今年4月に佐賀県の吉野ヶ里遺跡で発掘された石棺の調査が始まったのは6月5日。...