「立浪退任」でも中日の次期監督は“安泰”のワケ 山本昌、岩瀬両氏にはない「泥船に乗ったコーチ」の適性

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井端氏も候補に挙げられるが

 チームが7連敗中だった交流戦前の5月22日。立浪監督の采配を問われた大島宇一郎オーナーは「(2011年の優勝を最後に)これだけ低迷しているのだから、すぐに結果は出るわけじゃない」と長期的な目線で評価することを示唆した。

 谷繁元信元監督、与田剛前監督は借金15が退任の目安となり、立浪監督もデッドラインとされた。目下、借金は16だが、前出の球団関係者は、解任や退任に至った過去の監督との相違点を強調する。

「立浪監督は『ミスタードラゴンズ』として満を持して就任した。球団が解任など大なたを振るうことは想定しづらい。とはいえ今季残り試合、さらに来季も巻き返せなければ再来年以降の契約延長は難しい」

 3年契約を全うしたとしても、不振が続けば退任は不可避の情勢だ。

「井端も監督候補に挙がってくるが、和田よりは世代が下。和田より上の世代の山本昌や、井端に世代が近い岩瀬は監督としての適性があるとはみられていない。和田はヘッドコーチではなく、打撃部門のいちコーチで、監督と一蓮托生で不振の責任を負う立場でもない。すんなり内部昇格となるのではないか」(同)

 チーム成績は不安定でも、次期監督の人事は安泰のようである。

デイリー新潮編集部

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