新庄剛志監督 なぜずっとマスク外さない? 指揮官の表情が見えないことでプラス効果も

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派手なパフォーマンスは封印

 Aクラス入りも見えてきた! 北海道日本ハムファイターズの強さはホンモノか?

 新庄剛志監督(51)が就任以来、初めて最下位を脱出したのは5月5日の東北楽天戦だった。その後しばらくは“低空飛行”状態だったが、同17日に再脱出に成功(埼玉西武戦)。以後、ジワジワと順位を上げ、「4位」につけている。

「5月の月間MVPに選ばれたのは日本ハム勢です。投手部門は加藤貴之(31)で、打者部門は万波中正(23)でした。加藤は4試合30イニングに登板し、失点は僅か1。万波は5月だけでホームラン7本、打率2割6分7厘。2人とも6月の交流戦でも好調でした」(地元メディア関係者)

 二度の最下位脱出にしても、“地味ながら意義深い”のだ。最初の脱出にはルーキー・宮内春輝(27)のプロ初勝利が重なった。大学、社会人野球を経由し、日本製紙石巻時代には「指名漏れ」を何度も経験したオールドルーキーである。17日もそうだった。昨季3勝を献上した苦手のエンス(32)を攻略しての勝利だった。先発の上沢直之(29)も2018年6月26日のソフトバンク戦以来5年ぶりの完封勝利であり、

「チームの士気も確実に上がっていました」(前出・同)

 との声も聞かれた。また、5月の月間MVPを受賞した加藤、万波だが、選ばれたのは初めてだった。2人とも「自分には縁のないものだと…」と話していたが、その「初めて」を「成長」という言葉に置き換えれば、日本ハムはチームとして確実に強くなっているわけだ。

「今季の新庄監督は、パフォーマンスを封印している感も見受けられます。昨季が終了したときにそう宣言しましたが、『封印宣言は新しいパフォーマンスの始まり』なんて冗談も出ていたんです。今年はハデな格好をして球場入りすることもしませんし、試合中も腕組みをしたままジッと何かを考えているような雰囲気です」(スポーツ紙記者)

 昨季は“ほぼ皆勤賞”だった試合後の会見も、今年は行われない日も多くなった。「優勝しか狙わない宣言」が思い出される。野球に集中したいのだろう。

 しかし、そんな新庄監督に対する「素朴な疑問」が、最下位脱出に成功したころから囁かれていた。ナゼ、新庄監督だけ、マスクを外さないのか――。

マスクを外さないのはなぜか

 プロ野球観戦で「声出し応援」も解禁されて久しい。マスクに関しても、今年3月から厚生労働省が「個人の判断」と発表したことを受けて、試合中に着用しない監督が多い。いや、着用しているのは新庄監督だけだ。衛星放送などによる12球団の各試合中、ベンチにいる監督がアップで抜き取られることがあり、確かめてみたが、マスク着用は新庄監督だけだった。

「試合後の囲み会見でもマスクをしていますよ。マスクと言っても、医療用ではなく、ネックウォーマーのようなオシャレなものですし、あるメーカーが新庄監督のロゴ入りのマスクを限定販売したこともありました。冷却用のマスクもあるそうなので、むしろ、マスクを着用したほうがラクなのかもしれません」(前出・地元メディア)

 新庄監督のロゴ入りもあったので、マスク着用には“オトナの事情”も絡んでいるのかもしれない、という見方もあった。

 同様に「こだわりでは?」の声も聞かれた。そもそも、自身で公表していることだが、新庄監督は整形手術を受けている。また、21年オフの就任会見以降、「真っ白な歯」もトレードマークとなっているように、「表情」や「相手に与える顔の印象」について敏感なタイプでもある。

「多忙でケアに時間を掛けられないので、隠しているのではないか?」

 との声も聞かれたが、周辺の声を総合すると、インプラントを含めた歯の治療を継続させており、自分で納得のできる顔になるまでマスクを外さないと決めている、という。

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