高倉健は「自分も特攻隊に…」 鶴田浩二、松方弘樹、渡瀬恒彦…中島貞夫監督が語っていた愛すべき俳優たちの実像

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「首領を殺った男」(1994年)などを撮った映画界の重鎮・中島貞夫監督が亡くなった。88歳だった。温厚で実直な人柄だったため、俳優たちに慕われる人だった。生前の中島監督が語った愛すべき俳優たちの素顔を明かす。

「(高倉)健ちゃんは、自分の生き方や価値観と一致する役しか演じようとしなかった。だから、健さんの生き方とは異なる人物を演じてもらおうとすると、苦労しましたよ」(中島監督)

 中島監督は健さんから脚本の変更を求められたことがある。学徒動員によって特攻隊員となった第14期海軍飛行予備学生たちの物語「あゝ同期の桜」(1967年)を撮っていた時だ。...

つづきを読む