封印されたウルトラセブン「第12話」 53年前の朝日新聞がきっかけで55周年でも欠番
7月7日、「ウルトラセブン」(TBS)の放送55周年を記念し、「ULTRAMAN ARCHIVES ウルトラセブン 4K UHD & MovieNEX」が発売される。4K・HDR(ハイダイナミックレンジ)リマスターで蘇る映像がウリだが、第12話が欠番になっていることをご存知だろうか。
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【写真を見る】放送開始から55周年 今もシリーズ最高傑作として“セブン”を挙げるファンは少なくない
「ウルトラセブン」(1967年10月~1968年9月)は全49話が放送された。前作「(初代)ウルトラマン」に続く巨大変身ヒーローの2代目だが、敵は怪獣ではなく宇宙からの侵略者。単なる勧善懲悪にとどまらないストーリーは子供には少し難解な部分もあったものの、今もシリーズ最高傑作として“セブン”を挙げるファンは少なくない。
ところが、第12話だけが、1970年以降は再放送もされなどころか、ビデオやレーザーディスク、DVDにソフト化されても“欠番”になっている。
それもあって、今回の4K・HDRリマスター版で第12話が蘇ることを期待していた人もいたはずだ。ところが、発売元の円谷プロダクションの公式ホームページでは《第1話~第49話収録》としながらも、これまで通り《※12話欠番》となっている。
幻の第12話「遊星より愛を込めて」をご存知ない方のために、改めて振り返ってみよう。放送されたのは1967年12月17日だった。
母星の爆弾実験の放射能により血液が侵されたスペル星人は、代わりとなる血を求めて地球にやってくる。子供を対象にキャンペーンを繰り広げ、採血機能のある腕時計をばらまいたが、異変に気づいたウルトラ警備隊が計画を阻止。巨大化したスペル星人とセブンとの戦いに……というストーリーだった。
視聴率は32・8%、全49話中で第4位の高視聴率だった。
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