企業の生き血を啜る「オアシス」に牛耳られたエレベーター大手「フジテック」 創業家の雪辱なるか
危機的な状況
「私は社長から退き、非取締役の会長に就きました。それでも、私を排除する試みは収まらなかった。オアシスのセス・フィッシャーCIOは“すべてのステークホルダーよりも内山家を優先している”として、社外取締役の総入れ替えを諮る臨時株主総会の招集を請求したのです」
と同時に、独自の社外取締役候補6人をリストアップ。この6人は不倫トラブルを抱えていたり、過度な飲酒癖のある「訳あり候補」だったが、今年2月の臨時株主総会で4人が社外取締役に選ばれた。
フジテックの取締役会9人のうちオアシス派が過半数の5人となり、続く3月、取締役会で緊急動議が提出され、内山元会長は解任された。フジテックの取締役会は完全に、オアシスに牛耳られたのである。
「まさしく、ヒルのようなアクティビストに取りつかれ、フジテックは危機的な状況に陥っています。6月21日の株主総会において、オアシスの本性を認識した多くの株主が抵抗の姿勢を示し、フジテックが正常な経営を取り戻せることを期待しています」
「週刊新潮」2023年6月22日号「MONEY」欄の有料版では、内山元会長の「反撃」を詳報する。
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