【サボりの決定的瞬間】「ナンプレ」に熱中の元副大臣、「ウルトラマン」ニュースを読む元防衛大臣 緊張感に欠ける国会議員たちの姿を撮影

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「内職」の常習犯

 まずは、スマホで「帰ってきたウルトラマン」、団時朗さんの追悼記事を読みふける中谷元・元防衛大臣。ウルトラマンは安全保障関係者だという理屈は通じまい。

 この中谷氏は国会中の「内職」の常習犯で、昨年の臨時国会でもスマホでネットニュースに見入る姿を「週刊新潮」に撮られている。

 もはやご自身の席が絶好の「撮影ポイント」になっていることを、自覚いただきたいところである。

月刊誌のゲラチェック

 続いて、月刊誌への寄稿原稿のゲラチェックを行っていたのが、杉田水脈・前総務大臣政務官。

 その原稿のタイトルはずばり、

「政治家志した原点を改めて確認する」

 原稿は「初心に立ち返って立法業務にあたっていく所存です」で締められていた。

 しかし、今がその「立法業務」の最中のはず。皮肉の効いた文章ともいえる。

「ナンプレ」元副大臣

 それでも杉田氏の場合は、政治家としての発表原稿のチェックなので、まだ政治活動の延長線上の行為と主張できなくもないのだろうか。

 一方で遊んでいるとしか言いようがないのが、「ナンプレ」の難問に頭をひねる櫻井充・元財務副大臣。

 配布資料を広げているようにカモフラージュしていると見えるその姿。こちらも「常習犯」の香りがする。

 さすがに言い訳のしようもなかったようで、「週刊新潮」の取材に対して、

 「大変申し訳ありません。以降、気を付けます」と反省のコメントを寄せている。

 新たな「撮影ポイント」の定番とならないことを祈るばかりだ。

 もちろん、問題議員は与党ばかりにいるわけではない。最近でいえば、議場でのダイブ行為で懲罰動議が出された山本太郎参議院議員、あるいは新聞記者への恫喝(どうかつ)めいた発言で物議を醸した小西洋之参議院議員あたりは悪い意味で存在感を発揮していたといえる。 

 勤務時間中の遊びや職場における暴行、パワハラがあっても、その身分を脅かされることがないあたり、コンプライアンス等でがんじがらめになって、日々窮屈な思いをしている企業人たちにはうらやましい限りだろう。

撮影・福田正紀

週刊新潮 2023年6月22日号掲載

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