令和の連ドラ女王は誰か 2位の上白石萌音と比嘉愛未をおさえ、1位になった朝ドラ女優

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「令和の連ドラ女王」と呼べる女優をパッと思いつくだろうか。主演作が軒並み高視聴率を叩き出すか、とにかく主演作が多いかのどちらかだが、テレビ番組の視聴率が全体的な低下傾向にある昨今、前者は極めてまれである。逆に後者はドラマ枠の増加もあって、一目では分かりにくい状況だ。そこで今回は、2020年から今クールまでにプライムタイム(午後7時~午後11時)の連続ドラマ(NHK・民放)で主演もしくはヒロイン役、男性W主演の場合は3番手だった女優の出演本数を調べてみた。

現在の連ドラ主演女優で中心的存在、吉高由里子

 集計の結果、1位は6本で1人、2位は5本で2人、4位は4本で5人が並んだ。まずは4位の上白石萌歌、奈緒、芳根京子、浜辺美波、吉高由里子からみてみよう。

〇上白石萌歌

 NHK「天使にリクエストを~人生最後の願い~」(2020年)、日本テレビ「金田一少年の事件簿」(2022年)、テレビ朝日「警視庁アウトサイダー」(2023年)、そして現在放送中のTBS「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」にすべてヒロイン役で出演。

 さらにこの間、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(2022年上期)で主人公の妹役を演じている。全作ともいい番手だが、やはり早く主演作が欲しいところ。出演作が特定の局に固まっていない点は注目である。

〇奈緒

 朝ドラ「半分、青い。」(2018年上期)で、主人公の幼馴染み役を好演。知名度がアップしてからは貴重な脇役となっていたが、NHK「正義の天秤」(2021年)で初のヒロイン役に抜擢された。日テレ「ファーストペンギン!」(2022年)では、ついに地上波の民放ゴールデン/プライム帯の連ドラ初主演を果たす。

 さらにフジテレビ「あなたがしてくれなくても」(木曜午後10時)でも主演を務めるなど、連ドラ主演女優界に吹く“新しい風”になった。夫婦の“セックスレス”という禁断のテーマにド直球で切り込んだ問題作だけに、SNS上では話題が沸騰。奈緒はセックスレスに陥った女性の苦悩を生々しく表現し、長い脇役経験で培った演技力の高さをまざまざと見せつけてくれる。

〇芳根京子

 主演は日テレ「それってパクリじゃないですか?」(水曜午後10時)とNHK「半径5メートル」(2021年)、ヒロイン役は日テレ「真犯人フラグ」(2021年)とTBS「オールドルーキー」(2022年)だった。主要キャスト以外の脇役では、日テレ「コントが始まる」(2021年)にも出演している。“売れっ子”なのは間違いない。それだけに、視聴率である程度の結果を出したいところだろう。

〇浜辺美波

 現在放送中の朝ドラ「らんまん」でヒロイン役を演じている。残り3本は、日テレ「私たちはどうかしている」(2020年)、NHK「タリオ 復讐代行の2人」(2020年)、フジ(制作・関西テレビ)「ドクターホワイト」(2022年)。

 先の2作はW主演、「ドクターホワイト」は民放のゴールデン/プライム帯での単独初主演作だった。視聴率的にも及第点をマークしたが、肝心なのは「らんまん」を終えた後の民放ドラマ主演作である。朝ドラ効果が見込めるだけにある程度の高い数字を残したいし、結果次第で今後、主演女優として安定したポジションを獲得できるだろう。

〇吉高由里子

 主演作は日テレ「知らなくていいコト」(2020年)、TBS「最愛」(2021年)、テレ朝「星降る夜に」(2023年)の3本。残る1本はヒロイン役を務めたTBS「危険なビーナス」(2020年)である。このうち、視聴率的には「危険な~」がまずまずの合格点。

 ただし、日テレ「東京タラレバ娘」(2017年)以降、2022年を除いて連ドラ主演作が毎年ある。来年もNHK大河ドラマ「光る君へ」の主演が決定。現在の連ドラ主演女優で中心的存在となっている。

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