武蔵野美術大学出身の林家たい平が今も絵を描き続ける理由とは 「二兎、三兎を追うことは、無駄じゃない」
武蔵野美術大学卒業という異色の経歴
東京・東中野にある自宅アトリエで一心不乱に絵筆を振るうのは「笑点」でおなじみの人気落語家、林家たい平(58)。“モデル役”のひな人形を見つめる表情は真剣そのものだ。武蔵野美術大学卒業という経歴をもつたい平が今でも絵筆を握り続ける理由とは――。
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「おかげさまで出演する落語会は、独演会、二人会を合わせると年間200回以上。これに寄席の定席が加わりますので、1年に500席くらいは高座にあがっています。さらに月に2度、『笑点』の収録もあり、ほぼ毎日、人前でしゃべりっ放しの状態。...