「マイナンバーカード」はシステム以前に“呼び名“が世界の笑いもの 実は民主党政権の“負の遺産”
この5月、コンビニエンスストアで他人の証明書が発行された事例がいくつも見つかって以来、マイナンバーカードには味噌がつきっ放しである。健康保険証と一体化した「マイナ保険証」について、他人の情報にひもづけられていたケースが医療現場でいくつも確認されたり、個人向けサイト「マイナポータル」で、他人の年金記録を閲覧できたりと、トラブルの博覧会となった感がある。
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それでも岸田文雄総理は、現行の健康保険証を廃止して「マイナ保険証」に一体化する方針を崩していない。また、政府は2026年にも、セキュリティを強化したあたらしいマイナンバーカードを導入する方針を固めている。
トラブルを解消して遅れている日本のデジタル化を進め、カードをあたらしい仕様にするのも重要だろう。ただし、同時にかならず実行してほしいのは、「マイナンバーカード」という呼び名の変更である。すべての日本人が所持すべきカードが横文字で表記されていることに、著しい違和感を覚えざるをえない。
「マイナンバーカード」の正式名称は「個人番号カード」だが、なぜ一般に「マイナンバーカード」と呼ばれるのか。それは番号法(行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律)における「個人番号」の通称が「マイナンバー」と決められてしまったからである。
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