侍ジャパン次期監督、工藤公康が有力な理由 不安は「メジャーリーガーとのパイプ」?

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 イチローに松井!? WBC日本代表監督の後任候補として報じられた名である。実現すれば驚きだが、可能性は薄く、ホントの最有力候補は優勝請負人として名高い、あの元監督だという。

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 侍ジャパン・栗山英樹監督の任期が満了したのは、この5月末のこと。NPBは後任の選考作業に入った。

〈栗山監督退任 イチ氏 松井氏 後任浮上〉

 1面でそんな見出しを打ったのは5月30日のスポニチ。両者とも超大物だから話題となったが、

「実現性は低いですよね」

 と笑うのは、さるNPB関係者。

「二人ともアメリカ在住で所属していたマリナーズ、ヤンキースの役職に就き、現待遇に不満はない。これまでそれぞれオリックス、巨人の監督就任のうわさが出ては消えることから見ても、指揮官の座に関心が薄い」

 いわゆる“観測記事”と読むのが正しく、

「松井に至っては記事を受けて本心を尋ねた知人に対し、“まったく興味がない”と答えたそうです」

第一候補は誰?

“現実”の本命は誰か。

 高橋由伸・巨人前監督や古田敦也・ヤクルト元監督、中日などで活躍し、巨人のコーチも務めた井端弘和らの名が挙がるが、大手スポーツ紙6紙が共通して記す候補が、工藤公康・ソフトバンク前監督(60)。

 西武全盛時代をエースとして支え、その後3球団を経て通算224勝。ソフトバンクの監督としては7年間で5度の日本一に輝いた実績を持つ。

「彼が第一候補であることは間違いないですね」

 と分析するのは、さるスポーツ紙のデスクである。

「リーグ優勝3回で日本一5回の成績が物語るように、短期決戦での強さは折り紙付きです。『侍』の監督は激務ですが、現在、どこの球団の役職にも就いていないため引き受けやすい環境にありますし、何より本人がやる気満々です」

 加えて、

「巨人在籍経験があり、WBC日本ラウンドを主催する読売との縁が深い。また、次回も放送権獲得有力とされるTBSやテレ朝とも、関係が良好」

 というから、1馬身も2馬身もリードといったところか。

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