【メジャー初V】金谷拓実が見せた久しぶりの名勝負 17番大ピンチの攻防を振り返る
金谷選手の表情が……
金谷選手は何度もこういう大ピンチを味わっているのか、ドレスした時の表情は「やってやる!」という気構えが見えた。充分に練習していたのだろう。彼はイチかバチかアッパー気味に振り上げ、ボールを高く上げた。ボールは池とグリーンエッジの間に、池ギリギリの所に落ち、そこから10メートル程バウンドし、こともあろうにカップの50センチメートルに寄ったではないか。
金谷のあとから打った宋、中島に強烈なボディブローを喰らわせるスーパーショットだった。2人とも5~10メートル離れた所にオンさせ、やっと2パットのパーを決める中、バーディを決めて-11とした。2人は金谷に2打差後れをとった。ここで勝負ありだった。
18番で金谷は左バンカーに入れるが、残り177ヤードを8番アイアンで狙った。ミスして40ヤード手前のラフにまた入ったが、そこから1メートルにつけパーで切り上げ2位に2打差で優勝した。いかにも「人生諦めたらアカン」と教えているようで、久しぶりに名勝負を見せてもらった。幸先のいい試合だった。JGTOの青木会長の喜ぶ顔が想像できる。
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