元広島エース、北別府学さんが死去 20世紀最後の「200勝投手」が残した“神対応”エピソード

スポーツ 野球

  • ブックマーク

カープ一筋で213勝

 広島カープのエースとして5度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献し、通算213勝を記録した北別府学さんが6月16日に亡くなった。65歳だった。現役時代の北別府さんは、直球は130キロ台後半主体ながら、スライダーなどの変化球を織り交ぜて緩急をつけ、「精密機械」と呼ばれる抜群の制球力と巧みなコーナーワークで、11年連続二桁勝利を記録するなど、一時代を築いた。【久保田龍雄/ライター】

 先輩の外木場義郎、池谷公二郎の速球に「自分のスピードでは太刀打ちできない」と衝撃を受けて以来、自らの生きる道をコントロールに求め、血のにじむような努力で制球力に磨きをかけた話も知られている。...

つづきを読む