広末涼子の「男選び」に意外なクセ? 人気を支える「透明感」の正体とは?
ルックスに一貫性はなくっても…男選びに見る「スケールの大きさ」ゆえの「透明感」
今回の報道で、広末さんの男選びの基準に首をかしげる声も業界内外から聞かれた。伊勢谷友介さんに金子賢さん、前夫の岡沢高宏さんにキャンドル・ジュンさんという経歴を見れば、イケメン細マッチョ好きと目されていたのになぜ、ということだろう。
ただあえて共通項を挙げるとするならば、現実的な目標を掲げるよりも、かなり大きな夢とか理想とかを追い続けている男が好き、ということではないだろうか。例えば伊勢谷さんは、「人類が地球に生き残るために」必要な社会課題解決に取り組む「リバースプロジェクト」の代表を務めていた。金子さんも今でこそフィットネス業界で成功を収めているが、俳優の傍らDJやら格闘家デビューやら自分の可能性を探り続けていた。そしてキャンドル・ジュンさんは東日本大震災の復興支援活動に熱心であり、鳥羽シェフは「料理という手段を通じて世の中の人々を幸せにすることが、自分の最大の生きがい」「人を幸せにするというのは、終わりがない仕事」とインタビューで語っている。広末さんも彼のドキュメンタリー映画に、「"ひとのために"頑張れる人が何より強い」とのコメントを寄せていた。
彼らに共通するのは、「世のため人のため」という視点。損得勘定なしの、実にスケールの大きいビジョンを感じさせる。けれども裏を返せば、わりと実体がないというか、細かな家事やら金勘定やら人付き合いやら、我慢や忖度がつきものの現実的な生活には興味がない男という見方もできる。ドロドロを嫌い、「透明感」を生活にも持ち込む男たち。広末さんも、夫の理解ある姿勢に感謝を示しつつも、家事の分担には不満があったのではといわれていた。エッセイでも、病気で倒れた時に「子どものお弁当を一度も作ったことのない夫に任せられるのか」と頭をよぎったエピソードが明かされ、子どものことにページは多く割かれているのに、夫に関する記述は1ページにも満たない。
実体のないものを愛する男を愛しても、結婚生活はうまくいかないだろう。鳥羽シェフ側も不倫を認めており、「週刊文春」の取材に対して「正式に発表できることがあれば、連絡する」と含みのある物言いをしていたが、子どもを捨て仕事を失っても愛や大義に生きることを良しとする大人どうしは、そもそもどちらも結婚には向いていないのではないだろうか。
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