「陛下は愛妻家で大変な子煩悩」 天皇陛下のご学友・乃万暢敏氏が明かす両陛下「夫婦げんか」解決法
重圧をパワーに
そうした生活にあって支えになっていたのは、やはり愛子さまでしょう。とりわけ母親と娘は、年齢差がありながらも互いに波が連動します。母の感情が好転すれば娘も上向きになり、逆もまたしかり。いわば“同期”してしまい、実際に愛子さまが不登校だった時期は、雅子さまも非常に落ち込んでいらっしゃいました。
それでも雅子さまは、皇后になられる日が刻一刻と近づく中、ストレスを感じるのではなく、逆にその状況をアグレッシブなパワーへと転じられたことで現在のご活躍に至ります。これが雅子さまの持ち味ではないでしょうか。
愛子さまが生まれた後の会見で雅子さまが流された涙は、2019年11月の「御即位をお祝いする国民祭典」の際に二重橋の上で見せられた涙に通じるものがあります。重圧を乗り越え、やり遂げたという達成感。陛下が仰った「一生お守りします」との言葉は、今もしっかりと生きているわけです。