「自分たちはテレビでネタをやりたい」ハナコは地に足の着いた芸人人生を歩むと思う理由
本物の実力で地に足のついた芸人人生を
ハナコのコントの特徴は、3人の役割分担がはっきりしていることだ。表情豊かで演技力の高い岡部大が主役になり、地味でおとなしそうな秋山寛貴がツッコミ役や普通の人の役を担当することが多い。そして、不気味な存在感の菊田竜大は第二のボケ役になったり、ときには明確な脇役に回ったりする。
ネタによっては、菊田がほとんど目立たない「死に役」になることもある。これはトリオのコントとしては割と珍しいことだが、菊田自身もひょうひょうとしたキャラクターの持ち主であり、それを嫌だとも思っていないようだ。そんな彼だからこそ、脇役や死に役を堂々と務めることができるし、それが彼らのコントのバリエーションを広げている。
ネタの面白さを売りにしている彼らは、時代の波に流されることがないため、良い意味で浮き沈みがなく順調に活動していきそうだ。第七世代のブームという波に乗って世に出てきた印象はあるが、その実力は本物。今後も地に足のついた芸人人生を歩んでいくだろう。