「寺の土地が岸田家に奪われた」近隣住職が告白 岸田総理の自宅に土地不法占拠疑惑

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「岸田さんからは謝罪さえなかった」

 だが、50年以上に及んだ騒動の当事者となった住職は淡白すぎる現職総理の対応に、嘆息まじりでこう語る。

「今も岸田邸の周りには、常に警官が4~5人張り付いています。雨の時は彼らに軒を貸したり、車を停めさせてあげたりと協力しているのに、岸田さんからはありがとうの“あ”の字もない。ずいぶん前に、奥様の裕子さんに土地トラブルを説明した時は黙って帰ってしまいました。解決した時も岸田さんからは謝罪さえありませんでした」

 ご近所との“外交関係”すら満足に築けない我が国の総理大臣に、政治アナリストの伊藤惇夫氏は手厳しい。

「翔太郎さんの一件で世襲政治が注目されています。世襲という狭い世界では、ある種の利権共同体が出来上がり、聖域のようになってしまうんです。そこで一般常識とは違った不透明なやり取りが平然と行われている。その一端が垣間見える事例でしょう」

 翔太郎氏更迭で“身内びいき”批判を払拭したのも束の間。“不法占拠”で身内の利益を拡大してきたとあれば、またもや逆風が吹き荒れることになりかねないのである。

週刊新潮 2023年6月15日号掲載

特集「岸田家三代の『土地トラブル』で癒着企業は“口封じ” “身内びいき”総理が不法占拠」より

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