大人気「晴海フラッグ」 “一人で20部屋買った”とされる中国人が明かした「マンション爆買い」の真相と「“晴海バブル”崩壊」のタイミング

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「人気はいまがピーク」

「でも晴海フラッグの人気も満室になるまでだと思っています。完成して人が住み始めた途端、資産価値は下がっていくと予想する中国人は多い。だから人気の上がっている今の時期に転売するのは、実は賢い選択。理由? だってアソコ、そもそも住むには不便でしょ」(A氏)

 かねてより晴海フラッグのウィークポイントは「交通の不便さ」だと指摘されてきた。最寄り駅は都営地下鉄大江戸線の勝どき駅だが、徒歩で20分弱かかるため「陸の孤島」と揶揄されることも。すでに通勤通学時の駅周辺の混雑が予想され、対策として完成時には晴海フラッグと新橋や虎ノ門エリアを結ぶBRT(バス高速輸送システム)が運行予定だ。しかし交通アクセスがどこまで改善するかは「未知数」との声も多い。

 言うまでもなく、中国人ら外国人投資家の“爆買い”によって、結果的に割を食うのは日本人である。ようやく手の届きそうな念願のマイホームを都心で見つけたと喜んだのも束の間、「抽選で何度も落ち続けている人は珍しくない」(前出・不動産業者)のが現実だ。

 晴海フラッグを販売する大手デベロッパー8社のなかでも中心的存在である三井不動産に「一人で20部屋購入した中国人」の存在について訊ねると、

「個別のお客様に関することともなるため、回答は差し控えさせていただきます」

 と回答。また一人で複数の部屋を購入するのは「ルール違反」ではないかと問うと、

「私どもとしては名義人の方にお引渡しするということであって、それ以上の回答は控えさせていただきます」

 と答えるのみだった。ただし、他のデベロッパーの1社は「一人2戸までの制限が設けられるまでは事実上、資金の裏付けがあれば申し込みに制限はなかった」と話した。

 東京五輪という国家プロジェクトの跡地に建つマンション上層階を中国人が占拠する――。近未来的ではあるが、皮肉というほかない。

デイリー新潮編集部

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