大人気「晴海フラッグ」 “一人で20部屋買った”とされる中国人が明かした「マンション爆買い」の真相と「“晴海バブル”崩壊」のタイミング

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100名超から「名義借り」

 晴海フラッグの販売開始は五輪開催前の2019年。販売は時期を分けて行われ、回を追うごとに人気も上昇。最終販売期では平均倍率71.1倍、最も人気が高い部屋に至っては266倍を記録した。

 抽選倍率がここまで高騰した理由の一つに、転売目的も含め“大量買い付け”を行った外国人投資家の存在が指摘されている。実際、ベールに包まれた購入者に関する取材を進めると、「複数の部屋を購入した外国人投資家は少なくないが、最高で“一人で20部屋”を買った中国人がいる」と話す関係者が現れた。

 さらに取材を続けると、その中国人A氏は在日中国人コミュニティの間でも「かなりの資産家」として知られる存在で、廃材処理などを手掛ける会社を日本と中国で経営していることがわかった。6月某日、そのA氏を直撃すると「私は買っていないが……」と前置きした上で、実態について詳細に語りだした。

「私じゃないが、私の友人(中国人)で晴海フラッグを20部屋、買った人間がいるのは事実です。自分の名前でも複数申し込みをしたそうだけど、できるだけ多く買いたかったから、友人や(経営する会社の)社員などの名義を100名分以上借りて、20部屋当選した。でも全部足しても(20部屋の総支払代金は)10数億円程度なので、何の問題もない。彼は資産300億円を超える金持ちですから、支払いはすでに彼一人で終えています」

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