自覚症状なしで人工透析に… 国内に1300万人の患者がいる「慢性腎臓病」の恐ろしさ

ドクター新潮 ライフ

  • ブックマーク

 症状が出た時はすでに手遅れ――。国内に1300万人の患者がいるといわれる「慢性腎臓病」(CKD)は近年、脳卒中や心筋梗塞、肺炎のリスクとなることも分かってきた。新たな国民病とも呼ばれるこの疾患について、東北大学名誉教授の伊藤貞嘉氏に話を伺った。

***

 突然ですが、こんなケースを想像してみてください。

 あなたが会社の社長だったとします。この会社にはさまざまな部署があります。対外折衝を行う花形部署から社内のバックヤード業務を担う裏方部署まで。...

つづきを読む