スマホ利用者全員が負担している「月額1円」のヒミツ ろう者の通話サービス支援に
携帯電話の支払い明細に「電話リレーサービス料」なる項目があるのをご存じだろうか。一昨年7月に始まった、聴覚や発話に困難がある人とそうでない人を電話でつなぐもので、スマートフォンの利用者にはそれを支援する「1円」の負担が課せられている。
「携帯電話がどれだけ普及しても、ろう者にさほどメリットはなかった。それがスマホの登場で、劇的な変化がもたらされたのです」
とは、聴覚障害学が専門の医学博士で、事業を担う日本財団電話リレーサービスの大沼直紀理事長(81)だ。...