「開催2日前にいきなり電話で言われ…」共産党の申し入れで「水着撮影会」が中止に 騒動の裏側に迫る
あらためて共産党に尋ねると
では共産党埼玉県議会議員団の見解はどうなのか。デイリー新潮の取材に同団体の事務局長が答えた。
事務局長は申し入れの経緯について「6月に入り県民から連絡を受け、こうしたイベントが県営公園で行われることを把握した」と明かす。水着撮影会が中止となったことについては「具体的にどのイベントが中止になったのか把握していない」という。
ネット上で問題視もされている都市公園法の解釈については「主催者が公開している過去の開催動画を検討させていただき、非常にわいせつなポーズやわいせつなしぐさが多数含まれていた、と判断せざるをえない。加えて未成年が参加しているという情報の2つ。都市公園法第1条の『公園の健全な発達』『公共の福祉』にもとるのではという判断をした」という。
具体的になにがわいせつに当たるかについては事務局長が女性、記者が男性であることから「口頭でいうのはセクハラ行為にあたる」との理由で明言を避けた。
プール撮影会の中止により、多数のグラビアアイドルから仕事を奪うなとの批判が上がっていることに対しては「こういうイベントすべてがなくなるべきだとは言っていない。あくまで県営公園であることを問題視している」と主張。撮影会の中止については、あくまで県および埼玉県公園緑地協会の判断であると強調した。
十把一絡げで撮影会が中止に…
一方、埼玉県公園緑地協会は、水着撮影会へのプール貸し出しを禁止した理由について次のように語った。
「6月24、25日に行われる近代麻雀水着祭において、6月頭に県民からメールで指摘があり、主催者の告知やネット上の過去の開催の画像を確認したところ、18歳未満の女性を出演させたことが確認できたほか、成人女性であっても過激な衣装やポーズが見受けられた。公序良俗に反するものと判断し、施設の使用を許可しないとした。ルールを守っている水着撮影会もあったが、個々での判断ではなく、水着撮影は一律お断りするとなった」
つまり(1)成人女性であっても過激な衣装や過激なポーズをしていたこと、(2)未成年の出演が確認できたことの2点のルールを守らない水着撮影会があり、十把一絡げで全体の水着撮影会を中止にしたことになる。
ただ埼玉県公園緑地協会の担当者に話を聞くと、(1)の過激な衣装やポーズを禁止するルールは今年1月に決まり、(2)の未成年の出演にいたっては、それまでの利用規約に禁止する項目がなく、県民からのメールを受け、6月頭に急遽決まったものだという。
近代麻雀水着祭が①に抵触すると思われる画像はネット上で見つかる一方で、近代麻雀水着祭は6月頭には開催されていない。つまり近代麻雀水着祭が過去に未成年を出演させていたとしても、その時点ではルールを破ってはおらず、そこを問題視するのは後出しじゃんけん、ゴールポストを動かしていることになる。
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