望月衣塑子記者の「国会不規則発言」 鈴木宗男議員は「東京新聞の取材パスを全て取り上げるべきだ」 社内でも「上層部の責任」と批判噴出
「明らかに記者の矩を超えている。これから徹底調査し、東京新聞には厳しい姿勢で臨みます」。6月9日、鈴木宗男参院議員が議員会館でデイリー新潮の取材に応じ、前日の法務委員会で東京新聞の望月衣塑子記者が不規則発言を繰り返した問題について語った。この問題をめぐっては東京新聞社内でも、「望月記者を特別扱いしてきた上層部の責任だ」と批判が噴出している。
***
【写真】「大臣辞めないんですか!」。6月6日、国会内で斎藤健法相に詰め寄る東京新聞の望月衣塑子記者。やりたい放題に大臣も他社の記者も白々とした表情をしている
ピンク色の派手な服を着て…
れいわ新選組の山本太郎代表が“ダイブ”するなどして荒れに荒れた8日の参議院・法務委員会。入管法改正案の採決が行われる直前に“事件”は起きた。
立憲民主党の石川大我議員、共産党の仁比聡平議員が反対の質疑をしている最中、記者が陣取る傍聴席で取材中の望月記者が「そうだ! そうだ!」と大声で同調する発言を何度も繰り返したのだ。
鈴木氏は委員会室の配置を図で描き示しながら、その時の模様を語った。
「この日は採決が予定されており、与野党議員や記者が大勢駆けつけていました。記者たちは私たち委員の向かい側に陣取って座っていましたが、そこから、石川議員の質疑中に『そうだ! そうだ!』という女性の大声が聞こえてきたのです。目を向けると、ピンク色の目立つ服を着た彼女が一人立って声を発していました」
あの女性は誰だろうと思った鈴木氏はすぐに席を外し、事務局職員の座る席に出向いて確認した。そこで初めて、彼女が東京新聞の望月記者だと知ったという。席に戻ってからも望月氏の「そうだ!」発言は続いた。映像を確かめると記者席側は映っておらず、望月氏の姿は確認できない。だが、石川議員の次に質疑をした仁比議員の発言中、鈴木氏が記者席の方を睨みつける様子がはっきり映っていた。
[1/3ページ]