御成婚30周年 82歳「皇室追っかけおばちゃん」が語る“雅子さまの変化” 下田駅で起きた奇跡とは
雅子さまの笑顔のため
白滝:6年前に亡くなった夫は左官職人でしたから、朝食を食べさせてお弁当を持たせたら、後は現場でしょ。専業主婦として仕事はしっかりやっていました。だから子供たちからも何も言われませんでした。確かに神奈川から都心は少し遠いですが、直通の電車ができたので乗り換えは必要ありません。フィルム代や現像代、交通費はへそくりでなんとかやっていました。パートにも出ましたしね。
――雅子さまがお出ましになる時、白滝さんはカメラポジションに一番乗りしていることがメディア関係者の間で知れ渡るようになる。そして「彼女のそばにいれば、雅子さまはいい表情をしてくださる」という噂も立った。
白滝:そんなことはないですよ。雅子さまは沿道で手を振る人に笑顔で返してくださるだけ。ずっと笑顔なんですよ。いい表情をカメラで捉えられるかは、また別ですけど。
――ご静養先にもよく行ったという。
白滝:やっぱりご静養に行かれる時は、雅子さまはリラックスされているように思います。ご結婚の翌年、おふたりが那須御用邸で静養された際に、雅子さまが初めて那須茶臼岳を登山されるというので、先回りして待ったこともあります。
――もちろん両陛下は登山の服装だが、白滝さんは?
白滝:スニーカーを履いて、リュックに飲み物とおにぎり、ゴミ袋を入れていきました。おふたりが来るのを待って、そこからは後をついて行ったのですが、お巡りさんから「先に車が待っているけど、あなたはどうするの?」と言われて、仕方なく引き返したこともありましたね。
――ある時、絶好のシャッターチャンスがやって来た。
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