長寿の大原則は「血液といかに上手に付き合うか」これだけは守るべき4つの日常習慣

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高血圧症が発症したら「正当な血液」に戻そう

 貧血以外の血液に関する異変で、とくに中高年が気になるのは「血圧」である。

 血圧が高くなる「高血圧症」は50代で5割、60代6割、70代7割。全人口では4割が高血圧症とされ、そのうちの9割は「本態性高血圧症」だ。その発症原因は塩分の取り過ぎや肥満、運動不足、ストレスなど、生活習慣と密接に関わっている。

「高血圧症は年齢や合併症によって基準が異なりますが、一般的には診察室で計測した収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の状態です。とはいえ、最近の欧米のガイドラインでは、収縮期血圧が130mmHg以上または拡張期血圧が80mmHg以上を高血圧症と見なします」

 もはや国民病とも言われる「高血圧症」を長期間患うと、血管や血流に支障をきたす動脈硬化が加速する。その結果として引き起こされるのが、脳卒中(脳梗塞)や虚血性心疾患(心筋梗塞)、末梢動脈疾患などの重い病気だ。運動不足や栄養状態の異常でドロドロ血液になっていると、このような病気になりやすい。

 前述の貧血も、脳・心臓の働きや血流を悪くする。病気に突然襲われたら、長寿の夢はまぼろしになってしまう。たとえ治療で改善しても、手足が不自由になるなどの後遺症が出る可能性も懸念される。

「もし高血圧症が発症した場合、減塩など生活習慣の改善に向けて直ちに努力し、ドロドロ血液や貧血にならないよう気を付けてください」

 食事、運動、日光浴、睡眠。普段の小さな心掛けが将来を大きく左右する。今日から早速、一日の過ごし方を見直してみてはいかがだろうか。

取材・文/段勲(ジャーナリスト)

デイリー新潮編集部

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