創価学会大幹部が「萩生田だけは勘弁ならねぇ」 自公の亀裂はもはや修復不可能?

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解散総選挙の可能性は

 ボロボロになってしまった自公関係。先の自民党関係者は萩生田氏の狙いについて、こう語る。

「佐藤さんはこれまでも自民党を脅しすかしで動かしてきました。例えば、20年、広島3区で公明党の斉藤鉄夫副代表を擁立した際、自民広島県連が猛反発すると佐藤さんは広島の宏池会議員に電話し、“支援しなければそちらも応援しない”と半ば脅迫した。そうした強硬姿勢には公明党内にも批判の声があり、萩生田さんは今回の要求をはねのけることで、佐藤さんの横暴を止めようとしたのでは。ただ、他の選挙協力までほごにされた。計算外の事態に陥ってしまった格好です」

 萩生田事務所に聞くと、

「東京都連として直接選挙区協議に加わっておりませんが、(中略)東京28区には選挙区支部長候補が内定しており、調整は難しいという報告をしております」 

 翔太郎氏の一件で支持率が下がる中、解散総選挙の可能性はあるか。

 政治ジャーナリストの青山和弘氏によれば、

「今回、公明党との関係が悪化したことで“解散をしにくくなった”と自民党幹部は話しています。岸田総理は自公関係について“党でうまくやってほしい”と周囲に漏らしていますが、選挙はどこかでやらなければなりません。翔太郎さんを更迭し、政権への逆風を和らげようとする一方で、野党から内閣不信任案が出る可能性も高く、政治的変数が多い状況になっています。解散できるか、状況を慎重に見極めてからになるでしょう」

 これまで「学会票」という甘い汁を吸い続けた自民党の自業自得とはいえ、選挙で同士が討ち死にしていくことは必至。

 いくら勇ましいことを言っていても、選挙に落ちれば“ただの人”なのだが――。

週刊新潮 2023年6月8日号掲載

特集「自公『東京大戦争』の発火点 創価学会大幹部が『あいつだけは勘弁ならねぇ!』『萩生田光一政調会長』が仏敵に」より

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