Bリーグ優勝、なぜ沖縄はバスケが強い? プレーヤーだけでなく観客も多い“意外”な理由とは?
沖縄の「琉球ゴールデンキングス」が初めてBリーグの年間王者に輝いた。
実は沖縄県、知る人ぞ知る「バスケットボール大国」なのである。
「背景には、米軍基地の影響がありますね」
とスポーツライターが説明する。
「やはりアメリカ文化が浸透しやすい環境にあるようで、1972年の本土復帰以前から“琉米親善”といって、学生たちが基地に招かれてバスケの親善試合を行ったりしていたといいます。また、米軍向けのテレビを傍受できたので、そこでNBAの中継を視聴していたそうです」
かくして沖縄のバスケは、やるスポーツとしても、観るスポーツとしても成熟していったのである。
運動部に入る男子の5人に1人がバスケ部
その結果、
「運動部に入る男子中学生の5人に1人がバスケ部に入部する。これは全国都道府県で最も高い比率です」
そして、
「2021年には、沖縄市に1万人が収容可能な『沖縄アリーナ』が竣工。“やる”ための施設である体育館でなく、すり鉢状の構造で、天井から510インチのビジョンが吊り下げられている、まさに“観る”ために特化した最新鋭の施設です。琉球の観客動員数は、東京や千葉、川崎など首都圏のチームをも凌駕し、リーグ1位を誇っています」
Bリーグが終わっても沖縄のバスケ熱は冷めそうにない。というのも、
「4年に1度催されるバスケのワールドカップが今年8月から、日本、フィリピン、インドネシアの3カ国共催で行われるのですが、日本の会場は沖縄アリーナ。那覇の国際通りにはカウントダウンクロックが設置され、既にお祭りムードが漂っています」
美しいビーチが定番の沖縄旅行だが、バスケを観戦しに行くのもありかも。