運用資産1000億円超「任天堂」“中興の祖”の「七光りファンド」が指摘された株価操縦疑惑
筆頭株主
「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」は、任天堂の“中興の祖”である故・山内溥(ひろし)相談役の孫、山内万丈氏(30)が設立した資産運用会社。祖父から譲り受けた任天堂株を元手にした運用資産は1000億円超とされる。このYFOが、「もの言う株主」として介入したTOB(株式公開買い付け)で数々の法令違反を指摘されていた。
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YFOは企業の育成を促す中長期的な投資を標榜し、国内外のスタートアップ企業への投資を広げている。その一方で、スタートアップ企業でなく守旧的なマリコン大手「東洋建設」の株買い占めに乗り出したのは昨春のこと。
M&Aアナリストの解説によると、
「端緒は、前田建設工業や前田道路を傘下に持つ“インフロニア・HD(ホールディングス)”が東洋建設の完全子会社化を目指したTOBでした。昨年3月23日、TOBが開始され、東洋建設も賛同を表明。その当日から、YFOは東洋建設株の取得に取り掛かりました」
インフロニアのTOB期間中もYFOは買い増しを続け、東洋建設の筆頭株主に躍り出た。
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