「アルファベットは26字、あいうえおは47字。だから日本語は非効率的」という俗説を言語社会学者が徹底論破

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 日本語は複雑で非効率的な言語だという印象を持っている人が少なからずいるようだ。たしかに平仮名、片仮名、そして何千という漢字を使いこなさなければならないのだから、故なきことではないかもしれない。実際、過去には何度も「漢字廃止論」や「日本語のローマ字化」などが提唱されてきた。

 しかし、日本語は本当に「非効率的な言語」なのだろうか。言語社会学者の鈴木孝夫さんの『閉された言語・日本語の世界【増補新版】』(新潮選書)では、そのような俗説に対して徹底的に反論している。...

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