SF好きなら誰もが知る「二大傑作」が、いずれも「バッハの名曲」を選択した納得の理由

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 史上最高のSF作品とは何か。もちろんその答えは人それぞれだろうが、小説ならばアーサー・C・クラークの『幼年期の終り』、映画ならばアンドレイ・タルコフスキーの『惑星ソラリス』の名前を挙げる人も多いだろう。

 実はこの二つの傑作には、ある重要な共通点がある。作品世界を表現する大事なシーンで、バッハの名曲が印象的に使われていることだ。なぜベートーヴェンでもワーグナーでもなく、バッハだったのか。

 岡田暁生さんと片山杜秀さんの対談本『ごまかさないクラシック音楽』(新潮選書)から、一部を再編集してお届けしよう。...

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