自民に強気なのに維新に平身低頭の公明党 維新議員は「公明の推薦なんか“迷惑な話”」

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 降って湧いたような自民党と公明党の対立は深まるばかり。その間隙を縫うように、日本維新の会がしたたかな動きを見せている。

 政治部デスクが解説する。

「公明党は一昨年の総選挙の際に維新と選挙協力を取り付け、大阪で四つ、兵庫で二つの小選挙区で勝利した。ところが維新は先の統一地方選挙で大阪の府議会と市議会の過半数を握る大躍進を果たした。自信を深めた馬場伸幸代表は、公明党との協力関係の“リセット”を表明。次期総選挙で公明党が持つ六つの選挙区に対立候補を立てる構えです」

 思わぬ維新の変節。“常勝関西”の消滅の危機に公明党は浮足立った。

「だからこそ、彼らは新設される東京28区の確保に強くこだわっていたんです」

維新に平身低頭の公明

 その公明党は自民党にはあくまで強気な一方、維新には平身低頭で接している。

 与党関係者が指摘する。

「公明党は支持母体である創価学会の佐藤浩副会長を名代に、維新幹部に翻意を促しています。実際は哀願に近いそうで“六つのうち、候補を立てるのは三つにしてほしい”と頼み込んでいるとか。全滅するよりはマシということでしょう」

 具体的な選挙区も俎上に載っているそうで、

「赤羽一嘉前国交相の兵庫2区と、中野洋昌元経産政務官の兵庫8区なら受け入れると。大阪なら、3区か16区にしてほしいとも」

 大阪3区は佐藤茂樹元厚労副大臣の、16区は北側一雄元幹事長の地盤。ともに当選10回を誇るベテランだ。

「これを機に、執行部は首に鈴をつけにくい大物を落選させて“ご勇退”に追い込む計算です。一方で将来を担う大阪5区の國重徹元総務政務官と、同じく大阪6区の伊佐進一厚労副大臣兼内閣府副大臣の若手二人を温存する。あまりに勝手な話ですが」

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