【秋田・女性遺棄】マザー・テレサに憧れ平和活動をしていた女が「ヤクザの夫」のためにスコップを握るまで…父親は「頭がぐちゃぐちゃです」
社会活動の源泉は”宗教”だった?
東日本大震災で被災した東北の若者を長崎などに招き交流する「九州東北直結プロジェクト」も企画し、実行委の代表者になった。活動を紹介するFacebookには、芋煮会を催したり、募金や支援物資の確保に駆け回る土岐容疑者の姿が多く載っていた。
交流のあった「長崎ソカイネットワーク」共同代表の橋本剛氏は、当時の土岐容疑者を「変わった名前なんでよく覚えています」と振り返る。
「学生団体のような組織を率い、休みはすべてボランティアに費やすといった感じでエネルギッシュに活動していました。良くも悪くも学生時代の延長線上みたいなノリがありました」
だが、1年くらいすると長崎から忽然と姿を消す。2013年6月に彼女が立ち上げたブログには、拠点を埼玉に移したとの報告が書かれていた。自己紹介には〈慢性疾患アトピーアレルギー介護不妊等の食事でお悩みの方個人栄養指導いたします〉。管理栄養士の肩書きで訪問サービス事業を立ち上げたようだが、事業が上手くいかなかったのか、ブログは1カ月足らずで更新が止まっていた。
埼玉に越してきてからも「社会活動」は継続していたようだ。だが、13年ごろ、一緒にTPP反対の集会に参加していた男性は土岐容疑者が隠していたウラの一面をこう明かす。
「ある時、彼女から『一緒に来てほしいところがある』と深刻な表情で誘われてついていくと、ある新興宗教の建物だった。活動の源泉はここにあったんだと知ってからは距離を起きました。勧誘の仕方が典型的なカルト宗教的手法だと思った」
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