ガーシー容疑者逮捕をテレビ局は大々的に報道も…視聴率がぜんぜん良くないのは何故なのか
逮捕容疑も地味
「逮捕容疑も数字が取れるネタではありません。いわゆる“一課もの”、たとえば、白昼の銀座で行われた高級時計の強盗や、長野県の立てこもり殺人、市川猿之助の緊急搬送といった事件は、誰もが注視します。小説やドラマでも捜査一課の刑事が活躍しますからね。しかし、彼の暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)や強要、名誉毀損といった容疑は、犯罪としての実感があまりなく、視聴者が直接被害を受けたわけでもない。被害者の綾野剛などが表立って訴えたりしたのならまだしも、誰も声を上げない。テレビを見ている人の関心を引かないのも無理はありません」
さらにガーシーには致命的な要素がある。
「ガーシーは、それほど有名ではなかったということでしょう。やったことといえば、芸能人の下ネタの暴露といったところ。いくら100万人の登録者がいるユーチューバーとはいえ、テレビの視聴率に換算すれば1%はおよそ40万人なので、2%程度ですよ。最大のマスを相手にするテレビの世界では、YouTubeでの知名度はまだまだ大したことはありません。ユーチューバーの東海オンエアやフィッシャーズだって、メンバーの顔と名前が一致する人はほとんどいないでしょう。今後も各局の情報番組がこぞって彼を取り上げるでしょうが、おそらく数字に跳ね返ることはないでしょう。藤井聡太のベトナム遠征や大谷翔平のメジャーでの活躍などに時間を割いたほうがよほどいいですよ」