鶴竜の「断髪式」で起きていたトラブルとは 「後出しで“ハサミ入れは30万円から”と提示された」後援会関係者が告発

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「相場は10万円」

 断髪式といえば、今年1月に行われた元横綱・白鵬(38)の場合、大銀杏(おおいちょう)にハサミを入れられる特典付のVIPツアーが、500万円で売り出され話題となった。

 ベテランの相撲ジャーナリストが解説するには、

「知名度と人気を考えれば白鵬は別格です。後援会の一般会員なら、高くても相場は10万円がせいぜいですよ。名のある政治家とか財界人など有力タニマチなら、見栄を張って100万単位のご祝儀をポーンと出す場合もあるけど、鶴竜のように一般の後援者にまで30万円を求めるのは、元横綱であることを考慮しても異例なことです」

 開催直前でもチケット自体がさばけていないと報じられ、何やら不穏な空気が漂う。

金の使い道は?

 これまで鶴竜を支えてきた後援者の中には不満を口にする者も少なからずいるというが、強気な値段にはこんな事情もあった。

 先の関係者が明かすには、

「鶴竜が角界に残って親方稼業を続けるには、億単位で取引される『年寄名跡』を取得しなければいけない。堅実な性格の彼は、断髪式を足掛かりに将来への資金をためようとしているのでしょう。本来、彼は入門時から世話になった井筒親方(元・逆鉾)が持つ『井筒』を継承するはずでしたが、19年に井筒親方が急死したことで陸奥部屋への移籍を余儀なくされて目算が狂った。ある意味では悲劇の人なんです」

 鶴竜本人の携帯に取材を申し込んだが、記者が名乗った途端に電話は切られ、折り返しの返事はなかった。

 はたして鶴竜が踏み出す新たな人生の幕は、まげと共にすんなり切って落とされるだろうか。

週刊新潮 2023年6月8日号掲載

ワイド特集「裁定、算定、鑑定やいかに!?」より

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