「ラーメン組長」射殺事件で「別のラーメン店銃撃事件」指名手配犯の存在がクローズアップ
防犯カメラ映像のリアリティ
奇しくももう一つの事件の舞台もラーメン店だったわけだが、疑われる理由はそこではない。
話を余嶋組長の事件に戻そう。
現在拡散中である事件当時の防犯カメラ映像(写真を参照)と言われている動画の中で、容疑者と見られる人物は黒いニット帽に黒い上下の動きやすい装いで、足元はスニーカーを合わせている。ラーメン店の入口で腹に手を突っ込んでいるようで、そこに恐らく拳銃が隠されていたのだろう。
「サイズ的に腹に収まりやすいサイズの拳銃を隠し持っていたと見られています。K若頭と交流のある山健組のある関係者にも見解を聞いてみたところ、確認できる顔の一部や、ヤセ型の体型、歩き方の特徴などから、“本人に相当近い”と話していました。整形で顔は変えられても歩き方まではなかなか変えることはできませんから、なかなか真相に迫る証言と言えるかもしれませんね」(先の竹垣氏)
余嶋組長を狙う動機
黒いニット帽の男が店らしきところへ入ってから出てくるまで10秒程度。この男がヒットマンだったとするなら、殺害することのみを考えて入店し、それを迷いなく実行したということになるだろう。
「防犯カメラの映像から“あいつが怪しい”とか“こいつに似ている”といった声があがるのはよくあること。ただ、先入観とか偏見が邪魔したりして、全く別人だったというケースもままあります。1つのカメラ映像だけでは到底、犯人を特定できませんから、前後の動きをその他のカメラ映像とリレーしながら、容疑者本人を特定する作業を警察は進めています」(先の記者)
それはともかく、仮にK若頭がヒットマンだとして、動機は何なのか?
「これがなかなか見えてこないと言うか、見えていたら早期に解決しているように思いますが。K若頭の組に対して余嶋組長が不都合な振る舞いをした可能性は考えられます。また、余嶋組長自身、野球賭博絡みで金銭的な問題を抱えていたようで、そちらに関係しているのか」(同)
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