ガーシー容疑者に氏名・顔写真を晒され3週間、“ネットいじめ”を受けた「20代一般人」が擁護派に言いたいこと
「過ぎたいまとなってはお縄になったアイツを見て、ざまぁ見ろくらいの気持ちにしかなりません。けど、あの頃は本気でドバイまで殺しに行こうと思っていました」。こう語るのは、昨秋、東谷義和容疑者(51)から約3週間にわたって晒されたことで、壮絶な“ネットいじめ”を受けた自営業のAさん(20代)である。Aさんがいまなお「ガーシー擁護」を続ける人たちに言いたいこととは――。
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事実でないのに「同性愛者」「薬物中毒者」と晒された
あっけない結末だった。東谷はドバイを安全圏だと過信し、警察の威信を賭けた捜査を見くびっていた。5月22日、警察庁と警視庁はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに捜査員を派遣し、現地の司法当局者や政界関係者と面会。外交ルートを揺さぶることで事実上の強制送還は実現した。
逮捕容疑は俳優の綾野剛ら3人に対する暴力行為等処罰に関する法律違反(常習的脅迫)、強要、名誉毀損、威力業務妨害である。
だが被害者は3人にとどまらない。これまで彼から誹謗中傷を受けた者は、芸能人、経営者、政治家、YouTuber、マスコミ関係者など数十人にのぼる。中には一般人であったにもかかわらず、デタラメな情報と共に氏名、顔写真を晒された人もいた。
Aさんもその一人だ。東谷がターゲットにした著名人と交友関係があったために攻撃を受けた。
「事実ではないのに『同性愛者』や『薬物中毒者』などと連日、3週間くらい名前と顔写真を晒され続けました。今でこそ彼の信用は地に堕ちましたが、当時はまだ国会議員で影響力があった。熱狂的な信者が彼の発信を面白がって拡散していくのです。何年も会っていない幼馴染の母親が、私の身内に『あれってA君のこと?』と聞いてくるくらいでした。自分だけで済むのならよかったのですが、家族や友人まで巻き込んでしまい申し訳なかった」
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