「風間公親-教場0-」で白石麻衣の評価はなぜガラッと変わったのか

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“棒演技”のワケ

「白石は乃木坂46の絶対エース、不動のセンターでしたが、20年10月に卒業すると俳優に転向。ですが、セリフも棒読みでお世辞にも演技は上手いとは言えませんでした」

 それにはワケがあるという。

「これまでも話題作には出演していたのですが、“棒演技”と言われてしまうのは、役柄に恵まれていなかったせいだと思います。鉄仮面で性格も悪そうな役が多かったですからね」

 乃木坂卒業前に出演した古田新太が主演の「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ・19年4月期)では性格がきつめの教師、斎藤工が主演の「漂着者」(テレビ朝日・21年7月期)では真実を知ることにこだわる新聞記者、菅田将暉が主演の「ミステリと言う勿れ」(フジ・22年1月期)では強気で横暴な謎の美女の死体……。

「“美しき棒”などと揶揄されていました。その後の「テッパチ!」(フジ・22年7月期)では陸上自衛隊のエリート役でしたが、『自衛隊員なのに色白すぎる』、『綺麗すぎて現実味がない』などと言われていました」

 ところが……、

「今回は登場シーンでまず目を疑いました。乃木坂時代からのウリだったふんわりロングヘアを20センチも切って、メイクも控えめで白塗り感がなかったために誰だかわからず、出演者名を検索してしまったほどです」

 気になる演技は?

白石の転機に

「他の新人刑事たちは鬼刑事のキムタクに遠慮がちでしたが、彼女は遠慮なく堂々と振る舞っていました。もちろんそういう役どころのためで、監督の指導によるものでしょう。ただ、『なんとなくですけど』が口癖で、フレンドリーで何でも口に出してしまう女の子というのも、彼女の素のように見えて新鮮味がありました」

 これまでと比べたら真逆のキャラクターということか。

「加えて、白石が同棲している彼氏というのが、クズをやらせたら日本一と言われる渋谷謙人(35)演じるヒモ男。その渋谷に捜査情報を漏らしてしまい停職6カ月の処分を受ける、刑事として弱い人間というのがまたハマっていました」

 白石の“棒演技”は打ち消されたという。

「だめんずの彼氏がいて、こういう性格は確実に女子ウケします。新人刑事の転機を描く『教場0』は、白石にとっても俳優人生としての大きな転機になったと思います」

デイリー新潮編集部

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