「そんな年には見えないね」はアウト、「奥さん」「ご主人」もNG! 「老害」と呼ばれてしまう言葉を紹介

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軽口のつもりでも要注意

●スピード昇進した女性社員について「やっぱり美人は得だよね」と評する

→軽口のつもりかもしれませんが、今となっては「ルッキズム」として侮辱もいいところです。昇進と外見とは関係ありません(もし関係あったら、それはそれで大問題です)。「美人だと言っているんだからいいじゃないか」という問題でもありません。他人、とりわけ女性の外見に不用意に言及するのは、厳に慎みましょう。そもそもこのセリフには、醜いやっかみが凝縮されています。

●たくさんの仕事を抱えている部下を「俺たちが若い頃は、そのぐらい当たり前だった」と言って励ます

→残念ながら、この励ましは通じません。かつては「若い頃は苦労するもの。それが成長につながる」という考え方でした。今も同じはずですが、当の若者の意識が変わっています。言う側は励ましのつもりでも、相手は「平気で過重労働を押し付けるパワハラ上司」と受け取るでしょう。無理をしてがんばることを知らずに過ごした若者の10年後、20年後が心配ですが、ま、大きなお世話ですね。

むやみに電話をしない

〈石原所長は最新刊『失礼な一言』(新潮新書)で、自分では気を付けているつもりでもつい口を滑らせてしまうNGワードや、もはや時代遅れな行為の実例を取り上げている。〉

●メールで済む用件なのに電話をかける

→たしかに、かつては「メールより電話のほうが丁寧」という意識がありました。自分としては「電話のほうがちゃんと伝わるから」と思ってあえて電話しているとしても、若い世代は「なんで電話?」としか感じません。しかも、電話だと話した内容のメモを取る必要があるなど、けっこう面倒臭かったりします。必然性のない電話は、もはや「失礼な通信手段」となりました。

●夜中に仕事のメールを部下や取引先に送る

→少し前までは「相手の都合のいいタイミングで見てもらえばいい」という前提で、仕事のメールを何時に送っても、問題はありませんでした。しかし今は、メールが届くと、即座にスマホに通知が届く可能性が大。このあたりの許容度は業界によっても違いがありますが、基本的には就業時間内に送ったほうがいいかもしれません。

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