一流アスリートSP、同性婚カップル登場も……「新婚さんいらっしゃい!」放送開始53年目でぶち当たる壁
素人がメイン
「藤井・井上コンビは決して悪くないと思います。とはいえ、文枝・山瀬コンビに比べてしまうと、物足りなさを感じるのでしょう。『新婚さん』は“魔の時間帯”とも呼ばれた数字の取れない時間帯にもかかわらず50年以上続き、23%という最高視聴率も記録した人気番組です。それはひとえに、文枝さんが素人を乗せて面白いエピソードを聞き出し、“イスこけ”などのリアクションで応えたからでしょう。もちろん梓みちよさん(1943~2020)や千昌夫の元妻で歌手のジョーン・シェパードさん(78)、片平なぎささん(63)といった歴代アシスタントも良かった。中でも山瀬とは、時間をかけて番組ならではの名コンビとなりました。文枝・山瀬コンビの卒業と共に、視聴者も卒業してしまったかもしれません」
そこでカンフル剤として、有名人をゲストに?
「有名人夫婦に頼るのが必ずしも悪いとは言えませんが、それが増えれば増えるほど仕込みが辛くなるでしょう。素人が名物の番組だけに、かえって視聴者の反感を買うケースもある。一時期より出演者の応募も減っていると聞きます。必然的に、面白い素人夫婦も減ってくるでしょう。今の時代、素人の面白夫婦を揃えるのがキツくなっているようです」
いくら司会者が若返っても、今の若い人はそもそもテレビを見ない。日曜の昼ともなればなおのこと。おまけに、収録は月曜という。
「『新婚さん』はあくまでも素人の面白夫婦がメインです。そういう夫婦が見つからなくなったら、番はキツくなるばかりです」