【西麻布・超セレブ保育園トラブル】設立者のリナ・ローズさんは何者か プラダジャパン元部長で会社を訴えた過去も

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殺到するメディア

「Grazia」の記事から2年後の2015年5月、ファッション関連のニュースを中心とした情報サイト「FASHIONSNAP」は「新インターナショナルスクールが六本木に」との記事を配信した。

 本来のタイトルには東証に上場するセレクトショップ大手の社名と関係者の名前が記載されており、記事には経営に参画するとの記述がある。だが、ここでは割愛した。記事のポイントを紹介しよう。

 スクールの運営元は《シンガポールの外資系投資企業》であり、《代表取締役社長は創始者で日本国籍のリナ・ボヴリース》と伝えた。

 経営方針は《“MADE IN JAPAN”のインターナショナルスクールと質の高い教材の世界展開を主な事業とし、日本のクリエイティブが詰まった初のインターナショナルスクールの世界展開を計画。東京に続きニューヨークに開設が企画されている》と報じている。

 WEBマガジンの「OPENERS」も2015年7月、「革新的なインターナショナルスクールが東京・西麻布に開校」との記事を配信した。骨子を箇条書きにしてお伝えする。

◆子供が持つ秘めた才能を宝石のように輝かせる革新的な幼児教育プログラム

◆子供たちが“パスポート”を持って通学するという新しいコンセプト

◆教える人たちは「Ambassador(大使)」と呼ばれ、世界各国から集まり、2カ国語以上を話し、World Diplomacy(世界外交)という特別プログラムを分かち合えるスキルを持ち合わせている

◆学校の共通語は英語で、3歳から12歳までを対象にした語学プログラムには、スペイン語、フランス語、中国語、日本語とともに世界各国の料理を体験する機会もある

認可外保育施設

 学費は2022年から23年にかけての資料がネット上に残っていた。それによると、入学金は36万5000円。

 午前9時から午後3時までの「スクール」が、半年払いで158万4000円、年間払いで288万円。

 午前9時から午後6時までの「スクール&クラブ」が、半年払いで209万8800円、年間払いで381万6000円だった。

 経営は順調だったように見える。2021年11月、創立10周年のプレスリリースを配信サービスの「PR TIMES」を通じて発表した。

《原宿キャットストリートの地下の一室で生まれた小さなスクールは、2015年に西麻布に拠点を移した後、少しずつその歩みを大きくし、現在ではクリエイティブなファミリーのアイコンとなりました》

 さらに、2018年にアメリカに設立されたスクールに《本部機関を移転いたしました》と発表している。

 先に紹介した通り、このスクールは0歳から6歳が対象であり、日本の法律では「認可外保育施設」となる。

 東京都福祉保健局のサイトには、2015年度の「立入調査結果」の一覧が公表されている。それによると、この施設が「問題点を指摘されたが後に改善されたもの(×→〇)」と記載されたポイントは以下の7点だった。

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