【日本ダービー】レース直後に2番人気「スキルヴィング」急死の衝撃 関係者からは「綺麗事で終わらせるな」の声

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 5月28日(日)に行われたG1レース「日本ダービー」(東京競馬場・芝2400メートル)。7万人の観衆が見守る中、ゴール板を1着で駆け抜けたのは、ダミアン・レーン騎手騎乗の4番人気「タスティエーラ」だった。レース直後、勝ち馬と騎手に惜しみない拍手が送られているその最中、悲劇は起こった。17着で入線した2番人気の「スキルヴィング号」が、馬場の上で急死したのだ。“日本競馬の祭典”で果たして、何が起きたのか。

ひっくり返るように

 スポーツ紙デスクが振り返る。

「今年の日本ダービーは、スタート直後から不穏な空気が漂っていました。というのも、ゲートが開いた瞬間に、8番人気・ドゥラエレーデ騎乗の坂井瑠星騎手が落馬し、競走中止になったのです。大きなどよめきが続く中レースは進み、最後の直線、4番手と好位にいたタスティエーラがギアを上げ、猛然と追い上げてくる1番人気・ソールオリエンス号を振り切って優勝。とはいえ、4着までは同タイムと、最後まで見応えのある大接戦でした」

 その一方で、1着から5秒と大きく遅れてゴールしたのが、2番人気のスキルヴィング号だった。

「道中は後方で追走していたのですが、最後の直線でいきなり手応えがなくなり、失速。ゴール後、各馬が向正面まで走りながら徐々に減速していくなか、スキルヴィング号だけがトボトボと馬場を歩いているのです。さすがにおかしいと思ったのか、鞍上のルメール騎手が下馬すると、よろよろとふらつき、いきなり、内埒沿いに向かってひっくり返るように倒れてしまったのです」

 その瞬間、勝ち馬を讃える歓声は、大きな悲鳴へと一変した。

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