ティモンディ 高岸宏行の活躍ばかり目立つ一方、相方・前田裕太の深謀遠慮
名門高校の野球部からお笑い、演技の世界へ
6月22日に配信が開始されるNetflixオリジナル作品「離婚しようよ」に、ティモンディの高岸宏行が出演することがわかった。
【写真を見る】虎ユニ姿のオードリー若林と阪神戦、楽天の安楽智大は高校の後輩…野球といえばティモンディ
同作ではドラマ「池袋ウエストゲートパーク」や映画・ドラマ「木更津キャッツアイ」シリーズなどを担当した磯山晶がプロデューサーを務め、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などを手がけてきた金子文紀がチーフ演出を担当する。さらに、宮藤官九郎と大石静が共同脚本を担当する注目作である。
高岸はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)に出演した経験もあり、芸人でありながら役者としても活動の幅を広げている。
ティモンディは「元・高校球児のお笑いコンビ」として注目され、高岸はプロ野球独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスにも投手として在籍している。
ティモンディの高岸と前田裕太は、高校野球の名門である愛媛県の済美高校の野球部出身である。高岸はピッチャーとして、高校時代には最速147キロの豪速球を誇っていた。高校卒業時にはプロから育成枠で指名される話も持ち上がっていたが、それを断って大学に進んだ。だが、大学では故障をしてしまい、プロへの道を断念した。
そんな彼らは、抜群の運動神経を生かして、スポーツ系のロケ番組などで活躍している。全身オレンジの衣装に身を包んだ高岸は、いつも笑顔でゆったりした口調で「やればできる!」などとポジティブなことだけを口にする。そんな彼は、数多くいる若手芸人の中でも唯一無二のキャラクターを確立している。
コンビを戦略面で支えている前田
テレビでは高岸の方が目立っているが、ティモンディというコンビを戦略面で支えているのはネタ作りを担当する前田である。実は、高岸と同じ名門野球部に所属していた前田の身体能力は、高岸に勝るとも劣らないものがある。特に筋力には自信があり、高校野球部員を対象とした筋力測定で全国1位を獲ったこともある。
しかし、前田はその恵まれた身体能力を自分から表に出すことはない。高岸を目立たせるために、あえて引き立て役に回っている。その方が高岸のキャラクターを際立たせることができるし、もともとそういう台本が用意されていることも多いからだ。
お笑いの世界では「振る」という言葉がある。笑いを作るためにほかの人に向かって何らかの言葉を投げかけたり行動を促したりすることだ。話を振って、振られた相手が何かを答えて笑いが起きたとき、一見するとそれは受け答えをした方の手柄に見える。
だが、実際には違う。フリ(振り)がしっかりしていれば、そこにまっすぐに答えを返すだけで笑いが起きる。サッカーにたとえるなら、精度の高いパスが出ていれば、そこに足を出すだけで自然にシュートが決まる、というのと同じだ。
[1/2ページ]