カラス研究者・松原始が語るスリルたっぷりの調査現場 絶対に欠かせない“相棒”とは?
カラスの声から巣の位置を探る
東京大学総合研究博物館・特任准教授で、カラスの生態、行動と進化をテーマに研究する松原始さん。『カラスの教科書』などのヒット作を著し、日々カラスを追いかけ続ける彼が、最も頼りにしている探索の相棒とは、一体?
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私は博物館勤めの傍ら、カラスを研究している。そのために野外調査に行くこともよくある。カラスは街にだけいるわけではない。最近調べているのは、むしろ山の中のカラスである。
カラスの巣を探して林道をたどる。今日は舗装道路だが、未舗装の林道を行くこともある。...