「女性目線の落語がいつか古典になれば」 ママさん真打・柳亭こみちが語る“女性版”古典落語創作の裏側

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 母親としての顔も持つ、落語家の柳亭こみち(48)が芸歴20周年を迎えた。最近は古典落語を“女性版”に翻案する、独自の創作に取り組む本人に話を聞いた。

「落語に出てくる女性といえば、町屋のおかみさんや大店の主人のお妾さん、色町の芸者や遊女、それに幽霊くらい。主人公も演じる噺(はなし)家も男性ばかりでしょ。でも、私は江戸期に生きた女中や町娘、お婆さんにも、イキイキとした存在感があったはずだと思うんです」

 こみちの代表作「死神婆」は「死神」をアレンジした作品で、強烈なインパクトを与える老婆の死神が主人公。...

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